ざわブログ〜楕円球はどこへ行く〜

現役高校教師が数学教育とラグビーについて語ります

教師の師走は3月 【授業を増やせば生徒の学力は上がるのか?】

こんばんは。ざわです。

 

先週ブログを開設して

「よし、毎日更新頑張るぞ!」

くらいの心持ちだったのですが、仕事が忙しすぎて無理でした。。。

 

 

いやー、忙しすぎる。
ていうかブログを始めるタイミング、完全にミスりました笑

 

というのも、3月って学校現場において最も忙しい時期なんです。

3月頭の卒業式、学年末試験とその採点、成績処理、新入生向けの説明会、進路に向けた生徒との面談、人事異動に伴う引き継ぎetc…

 

あー、やること多すぎ!!!(憤怒)

 

一般的に師走って12月をさすと思いますが、教育現場での師走は3月なんです。
自分のキャパが少ないのもあるんですが、ちょっとパンクしかけました。

 

 

 

それに加えて、我々教師の首を締めるのが「授業」です。

 

 

こんなこと言うと
「教師なら授業するのが仕事だろうが!文句言わずにやれ!」
と言われそうですが、少し聞いてください。


皆さんも経験があると思いますが、高校って学期末の試験が終わると午前授業になりませんでしたか?
これ、成績処理業務のためなんです。

 

 

成績って、教科担当が1人でつけるんじゃなくて、教科内で打ち合わせをして、複数点検して、更に何重にもチェックをして、会議を重ねます。


一つのミスが、学校全体の信頼を失うことに繋がりかねないし、ここでミスが起こると生徒の一生を左右することになることもあるので万全の体制で業務に当たります。

 

なので、ミスが起こらないように午後いっぱいかけて慎重に、じっくり時間をかけて業務を行っているのです。


しかし、そんな日々は突如として終わりを迎えます。

 

 

教育委員会「生徒の学力を上げるために、テスト後も授業をフルでやれ」
勤務校の校長「はい!分かりました!」
教師「ひえーーーー」

 

 

てな感じで、2年ほど前からテスト後も、ほぼ毎日午後まで授業が行われるようになりました。
当然、成績処理に携わる時間も人数も大幅に減少します。

 

時間的なゆとりがないとヒューマンエラーの確率は上がりますよね。
無意識のうちに意識が「確実に点検する」ことから「点検を早く終わらせる」という方向に変わってしまうのです。

 

あと、午前授業の期間って、授業以外の時間で生徒と教師がコミュニケーションをとるための大切な時間でもあったんです。


じっくり部活見たり、個人面談したり、教室で受験勉強の質問に答えたり。こんなこともできなくなってしまいます。

 

高校生くらいになるともう半分大人なので、何か話したいことがあってもこちらがバタバタしていると
「あ、先生忙しそうだな。また今度でいいや。」となります。
結果ストレスや不安を自分の中に溜め込んでしまう生徒もいます。

 

とにかく、最終的に被害を被るのは生徒です。
通知表が生徒の手に渡ってからミスが発覚するなんてこともザラにあります。

当然、生徒の学校に対する不信感は募ります。(本来午前中で終わるはずなのに夕方まで学校に拘束されて、その上成績もまともにつけてもらえないんだもの)

 

全く生徒のためになっていませんよね。。。

 

そもそも「授業を増やせば生徒の学力が上がる」っていう発想がそもそもおかしいんですよね。
授業って言ってもテスト後なので成績にも入らないのでずっとDVD見てるだけみたいなのもあるし。

 

DVD見せるために不要に生徒を拘束するくらいだったら、教員の授業力を上げる方法を考えるべきだと切実に思います。

 

あ、僕、授業をすることが嫌いなわけではありません。むしろ大好きなんです。
だからこそ、一個一個の授業に全力で臨みたいんです。
じっくり時間をかけて教材研究をして授業したいんですけど、今の状態だとどうしても片手間になってしまいますからね…

 

って、こんなとこで言ってもしょうがないんだけど笑
ただ、何も言わずに納得できない仕事をし続けるのも嫌なので、言い続けることはしようとは思っています。

 

教育委員会の人ーー!!あなたたちのやってること間違ってますよーー!!!」


さて、ここまで愚痴ばかりになってしまいましたが、ようやく明日は終了式で、これが終われば春休みです。
来年度に向けての準備もあるので暇にはなりませんが、今よりはマシになると思うのでブログの方も頑張れそうです!

 

さて、この後はコーヒーでも飲みながら映画でも見てのんびりしようと思います!
ではでは。